院長のブログ

(43)個人情報と思いやり

医療スタッフの何げ ない言葉にも深く傷つく人もいます。例えば、一般の人から見てもほとんど気にならない様なあざや傷跡、ニキビなども本人にとっては触れて欲しくない事もあ ります。整形外科や美容外科の手術歴なども主治医以外に話したくない人も居られるでしょう。死ぬほど忘れたいことだってあるでしょう。そうした事には不用 意に触れないことが大事です。人の心の傷に治療も出来ない人間が入り込むのは失礼です。こうした場合、相手の心理を思いやってクドクドと何度も話さないと いう思いやりも必要です。あえて触れない大人らしさというか優しさも大事です。

人の外見上のことや 肉体的ハンディキャップを面白おかしく話題のタネにするのは、たとえ悪気はなくとも無礼で低品位です。こういう人は一般社会でも上手くやっていけないで しょうし、小学生レベルですから大人として許されることではありませんが、医療人としては明らかに失格です。患者さんは何かしら心に傷を持っていらしてい る方が多いので、そうした人を扱う医療人は弱者の立場を理解しようとしなくてはならないと思います。当院でも昔、悪気はなくてもこうした言動をする浅薄な女 性に辞めてもらったこともありました。入職時面談ではこういった人間性は分らないものです。化粧と同じように化けてますから。一つ言える真実はこうした他 人や患者さんの外見しか見ないで話のタネにする人間ほど人のことをとやかく言える容姿ではない。程遠いということです。

孔子は2500年も前に著した「論語」で「仁」の基本は「他人の立場を理解することである」と述べています。病院やカウンセラー、施設で働く人、国を動かす公務員や政治家にも必要な名言です。「仁」がなければ当然、同僚や患者さんにも支持は得られません。
正に「ゴシップにうつつを抜かすものは自身もゴシップのタネになる」というのは事実です。

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