院長のブログ

(38)新しい糖尿病薬の勉強会

3月11日の火曜日の夜、船堀にて新しい糖尿病薬の勉強会がありました。夜遅くにもかかわらず、30名を超える多くの勉強熱心な医師、薬剤師がタワーホールの一室に集まりました。(写真)

新しい薬は腎臓の尿細管というところからブドウ糖の再吸収を抑えて、尿に糖を多く出させて身体からブドウ糖を排出させる薬です。その結果として血糖を下げるものです。言うなれば、炭水化物ダイエットと水分除去を薬によって強制的にやるようなものです。テレビや雑誌でまた“夢の薬”と騒がれるかも知れませんが、夢の薬なんて存在しません。まず、食事療法が大切であることに変わりありません。薬はエスグルット(SGLT)2阻害薬と総称されます。変な名前ですが、腎の酵素の名前なのです。

糖尿病を診る臨床医は新薬の機序や種類を熟知しておかなくてはなりません。当ブログ第17回「進化する糖尿病の薬」や第22回「心房細動の新規抗凝固薬」でも書いたように、薬の進歩に遅れずに、それらを使いこなせなくてはなりません。内科医の当然の仕事です。

ブログ38

小岩の糖尿病専門クリニックの先生の話もありましたが、未だそこでも使っておらず、残念でした。使ってなければ説得力はありません。

実際に治験段階で何百例も使用した臨床経験のある大学病院の先生の手応えや実感を聞きたかったです。この薬はⅡ型糖尿病の治療を変える可能性をもった薬で期待度大です。もっともっと情報収集や突っ込んだ勉強をしようと思っております。

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