院長のブログ

(32)偽と真実

先週は都心部は大雪でした。インフルエンザも流行っています。インフルエンザ診療で大事なことは、検査が全てではないということです。どんな鋭敏な最新の検査でも100%の診断率ではありません。大事なのは主治医の理学的所見からの診断力、決断です。臨床所見が一番重要です。何回も病院へ来させるのは、患者さんの負担、ウイルスの蔓延といった点からも好ましくありません。こういう大事なことはテレビでは言いません。最近は、テレビドクターや教授がテレビにすぐに出て安易に医療番組が作られる傾向にあります。教授の一番の仕事は学生に分りやすく教える事で、次に研究論文を書くことです。テレビに出たり、売れ筋の健康本を書くことが仕事ではありません。だから軽くて威厳がないのです。
それに、教授や部長と言えども本当に臨床をやっていたらテレビなんかに頻繁に出る時間は無い筈です。私が学生時代にある教授から教えてもらった言葉に、「医師は論文で発表してこそ本分でであり、それのみ真実である。勝手なトークや講演は犬の遠吠えに過ぎない。」と教えてもらったことがあります。その通りであると思います。先日もある外科系教授がコレステロールの事を話してましたが、この人はどれだけコレステロールの事を知っているのだろう?よく俄かに調べ、コピートークしていると思い笑ってしまいました。医療番組も食傷気味です。医療関係なら番組制作者も安易に作れますから。ここら辺は作り物の偽の世界ですが、真の出来事を少し書きます。(次号へ続く)

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