院長のブログ

(174)10月の呼吸器勉強会

10医師会館で恒例の肺癌研究会、実質は呼吸器全般にわたる高レベルな勉強会がありました。こうした勉強会は演者や司会者のレベルによってその価値が決まります。江戸川区ではこと、呼吸器に関してはレベル、密度とも高く充実した内容となっています、順天堂浦安病院の佐々木先生と癌研有明の奥村部長の力、熱意によるものです。本当に素晴らしいです。

今月もS先生のためにまとめてみます。

奥村部長の例:55歳女性、GGOが約9か月で急速進展。気管支鏡、TBLBでも大きな異常出ず、摘出手術・迅速病理検査で高分化腺癌の疑い→結局、最終診断はは良性の“peribronchial metaplasia”これはHPやIIPに合併する非特異的病理所見であるが、単独での出現は稀である。
GGOの扱いは10mm以下なら3か月後にフォロー、変化なければ1年後のCT再検。15mm以上はこの限りではなく癌を疑って積極的に検査する。

佐々木先生の例:33歳男性、肺結核症で結核性髄膜炎とSIADHの合併例。散布像がCTで経気道的である。小葉中心性で、血行散布型のミリテー(粟粒結核)とは異なる。
経気道的散布は空気に依るため上葉に多く、胸膜直下はスペアされる。(胸膜直下にはない)
これは、tree in batsと言って樹の枝に若芽がいっぱいなっている様子。岡分類のⅡB。
粟粒結核は小散布像でも血行性のため、下葉に多く、胸膜直下にもある。岡のⅡAである。この2つは明らかに違うパターンである。などなど。本当に勉強になる、レベルの高い勉強会でした。佐々木先生、奥村先生、ありがとうございました。

心不全の勉強会2

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