院長のブログ

(173)心不全の勉強会 2

今月は保険医協会でも心不全についてのものが多かったです。保険医協会の講師の基準としてはその分野の権威者というだけでなく、若手のホープやユニークな観点から仕事を行っている人、先進性を持っている方も候補となります。ただ、ダーティな人は除外されます。社会性や本当の意味での教養に反するからです。どんな有名な人でも、テレビドクターでも軽薄さの見られる方は除外します。後で会の名誉に係わりますから。

さて、心不全関連もS先生のために残りをまとめます。

① ESCガイドラインの改訂でHFmrEFという概念が登場した。このヘフ・エム・レフというのはEF40〜50%のグレーエリアの症例を「mid-range」として位置付けた。

② HFmrEFは左室収縮能低下と拡張能の低下の両方の要素を持っている。

③ ARNIというHANPを分解するネプリライシンを阻害する薬とARBの合剤が難治性のものに使用された。

④ CRTの適応がQRS幅130ms未満が禁忌となり、従来の120msより引き上げられた。

⑤ wideQRSで心機能が悪い例はCRTD植込みを考慮する。などなど。


現在連載中の月間保団連の心電図シリーズでも関口先生は「心室内伝導遅延(QRS幅延長)について124ms以上を要注意とする」と30年以上も前から言っています。現在の基準とも符合しますし、先見性に脱帽します。心電図でその時点から検診でグッとフォローしておく重要性があります。

心不全の勉強会2

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