院長のブログ

(143)リアルワールド

最近よく「リアルワールド」という言葉が薬の世界、DOACなどで使われています。元々は、会話英語でもあるのですが、実在のという意味です。薬では「実臨床では」という意味が多く、「治験では分からなかった薬についての真実」という意味合いでしょう。

こうした事はよくあります。絵空事とは違い実際に臨床面で使われていても、症例数が少なくてとか、外人のデータでは考えられないとか色々なことがあります。ですから医学は勉強し情報を集めなくてはなりません。絵空事とはヴァーチャルの、仮想の出来事です。例えば往診をしていない整形外科や精神科医が幾ら論じても、老人ホームの医療の実態や苦悩、引き籠り患者家族の苦労は分からないでしょう。出かけて診て実際に治療しないと絵空事になります。ただの評論家でしょう。そうした専門家は多いですね。いくら立派に構えても薬を出すだけでは解決になりません。実際そうした方は外来にかかれませんし。ただ、こうした患者さんや介護士さんが医者の家族にいれば話は違って現実面が分かるようになりますね。

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