院長のブログ

(113)沈みゆく大国アメリカの医療

さて、最近は何でもアメリカが良いという、所謂「アメリカカブレ」の医師も少なくなりました。日本人の医師は留学と言っても最先端のきれいな病院を見学に行って、進んだ医療技術に感心して帰国する。ERで死にゆく人や医師の苦悩を分からずに、、、、。と言われています。映画ERのかっこいいドクターやナースの世界は恐らくヨーロッパ北欧や独・仏の姿で、英米圏でも英国か豪州の姿でしょう。米国の救急外来では普通に3時間待ちや保険の種類、つまり支払い能力があるかを見た上での診察開始も在り得ます。アメリカは基本的に社会保障や相互補助という理念が無い為、民間の医療保険を買うという形です。得するのは保険会社と製薬会社、それから莫大な政治献金を受ける議員で患者と医師はカヤの外です。もう国家としての体裁はないのかも知れません。巨大な営利株式会社ですね。5月の連休でもボクシングがありましたが、凡戦をして200億円のファイトマネーを稼ぐ選手とそれに群がる営利企業、その一方で歯科治療費が払えない人(米国人の30%もいる!)のために無償で、クリニックの赤字持ち出しで終夜診療をする州の歯科医師会の放映がありました。全くの格差というより矛盾国家です。営利優先の企業を医療に参加させた米国の失敗を教訓にすべきです。

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